チョコレートが血圧に効果的?管理栄養士が栄養素から仕組みを解説!

血圧は加齢にともない上がる傾向にあり、年々高まる血圧にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

高血圧は、脳疾患心疾患などさまざまな病気を引き起こす原因となりますので、早めのケアを心がけたいですよね。

食事内容に気を付けたり、運動習慣を取り入れたりと、生活習慣の改善を試みている方もいらっしゃると思いますが、継続するのはなかなか難しいもの。

そんな中、血圧対策として今注目されているのが「チョコレート」です。実は、チョコレートを食べることが血圧を下げるという驚きの研究結果が報告されました。
この記事では、チョコレートが血圧対策に良い理由や、効果的な食べ方についてご紹介していきます。

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チョコレートが血圧に与える仕組み

チョコレートの画像

血圧対策に良いといわれるチョコレートですが、どのように血圧に関わっているのでしょうか。

それは、チョコレートに含まれる「ポリフェノール」の働きによるものです。ポリフェノールといえば赤ワインを想像する方も多いと思いますが、実はチョコレートには、赤ワインの約5倍ものポリフェノールが含まれています。

一般的に高血圧は、血管の炎症などで血管内が狭くなることが原因で引き起こされますが、ポリフェノールには、血管をしなやかにし、狭くなった血管を広げてくれる効果があります

血管内の状態が良くなることで血流が改善し、血圧を下げることができるのです

実際に、約350人を対象に1日25gのチョコレート(カカオ72%)を4週間毎日食べてもらったところ、約9割もの人が血圧が低下したという調査結果が報告されています

さらにその調査では、血圧が高めな人にほど大きな改善がみられたことから、血圧対策としてチョコレートのポリフェノール摂取が効果的であることが注目されているのです。

参考:血圧低下(高血圧)×チョコレート | みんなの健康チョコライフ

効果的にチョコレートを食べるために注意しておくべきこと

血圧が気になる方にとってまさに救世主的存在となり得るチョコレートですが、ただ食べれば良いというわけではありません。食べ方によっては肥満の原因になったり、その効果が発揮されにくいこともあります

そこで、ポリフェノールの効果を高めるチョコレートの食べ方ポイントを3つご紹介します。

1つ目は「食べる量」

いくら血圧に良いとはいえ、チョコレートは高カロリーですので食べ過ぎは禁物です。

1日の摂取量は25g程度(板チョコ1/2枚くらい)にしましょう。1日25gの摂取は血圧への効果も期待でき、体重にも大きな影響を与えることはないため、安心して食べることができます。

2つ目は「チョコレートの種類」

血圧改善に有効なポリフェノールはチョコレートの原材料である「カカオマス」に含まれていますので、カカオ70%以上のチョコレートを選ぶのがポイントです。

また、ホワイトチョコレートにはカカオマスが使われていないため血圧への効果はなく、ミルクチョコレートは砂糖や乳脂肪が多いため適しません。血圧対策には「カカオ70%以上のダークチョコレート」を選びましょう。

3つ目は「数回に分けて食べる」

ポリフェノールは体内にためておくことのできない栄養成分で、8時間程度ですべて排泄されてしまいます。

チョコレートは1日分をまとめて食べるのではなく、2~3回に分けて食べるのがおすすめです。こまめに摂取することで、ポリフェノールの効果が継続的に発揮されますよ。

そのほかのチョコレートが体に与える3つの効果

チョコレートにはポリフェノールのほかにもたくさんの成分が含まれており、高血圧以外にも糖尿病心臓病などの生活習慣病予防冷え性改善リラックス効果など身体に嬉しい働きが期待されています。今回は、特に注目したい3つの健康効果をご紹介します。

効果①「便通改善効果」

便通改善の画像

便秘は、食事量が少ない=便の量が少ないことが原因のひとつといわれており、便秘改善にはそもそもの便のかさを増やすことが大切です。
そこで役立つのがチョコレートに含まれる「カカオプロテイン」という成分です。

カカオプロテインはたんぱく質の一種で、消化されにくい特徴があります。チョコレートから摂取したカカオプロテインは、小腸で吸収されることなく大腸まで届き、便のもとになります

便のかさが増え、大腸の動きが活発になることで、便通改善の働きが期待できるのです。

また、カカオプロテインには腸内細菌のえさとなり善玉菌を増やす役割もあることから、腸内環境を良くすることで、便通改善に効果的であるといわれています。

効果②「認知機能にも効果的」

チョコレートには、記憶・学習などの認知機能への効果も注目されています。

チョコレートに含まれる「テオブロミン」が、大脳皮質を刺激して集中力や記憶力、思考力を高めてくれるほか、ポリフェノールが豊富なチョコレート(カカオ70%以上)の摂取によって、脳細胞の増加に役立つ「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という成分を増やすこともわかっています。

BDNFは脳にとって重要な成分ですが、加齢とともに減少してしまい、認知機能低下の原因となることも。ポリフェノールの摂取でBDNFを増やすことで、脳を活性化することができるのです。

活力のある男女の画像

効果③「美肌効果でアンチエイジング」

チョコレートは糖質や脂肪分が多く、ニキビや吹き出物など肌荒れの原因になると思っている方も多いのではないでしょうか?

 

実は逆なのです。

 

チョコレートには赤ワインの5倍以上ともいわれる豊富なポリフェノールが含まれており、強い抗酸化作用を持っています。チョコレートを食べるとその抗酸化作用で、紫外線によるシミ、しわや炎症による赤みなど、肌の老化を抑えてくれる効果が期待できるのです。

また、同じく抗酸化作用を持つビタミンE、皮膚や粘膜の健康を維持するナイアシン、肌荒れの原因となる便秘改善に役立つ食物繊維など、チョコレートには美肌につながる栄養成分が多く含まれています

美肌の画像

まとめ

血圧対策をはじめとした、チョコレートの意外な健康効果について紹介しました。

チョコレートは今では甘いお菓子として食べられていますが、昔は疲労回復や滋養強壮、そのほかさまざまな病気にも効く万能薬として重宝されていたくらい身体にとって役立つ成分が含まれています。

甘いものは毎日の楽しみやリフレッシュにもなりますから、チョコレートの種類や適量を意識して、上手に生活に取り入れてみてくださいね。

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この記事を書いた人:阿部友美

この記事を書いた人:阿部友美この記事を書いた人:阿部友美

保有資格:管理栄養士 サプリメントアドバイザー フードスペシャリスト
大学で研究助手をしたのち、食品メーカーにて健康に関する情報発信や、共同研究先大学に出向し研究に従事。研究成果は学会発表、論文・雑誌に掲載され、化粧品の開発にも携わる。 現在は管理栄養士としてビジネスマンに向けた栄養指導、美容・健康に関する科学的根拠に基づく情報発信、サイエンスセミナー講師などで活動中。

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